マンション購入で後悔しないために新築・中古のよくある失敗理由を知ろう
マンションは高額な買い物であるため、一生のうちでも購入する機会はそうそうありません。そのため「失敗したくない」と考えて慎重に物件選びや資金計画を進めたいところです。
しかしながら、現実にはマンション購入で失敗して、後悔してしまう人が多数います。これからマンション購入を考えている人は、よくある失敗・後悔の理由をおさえておいて、物件選びや購入計画を立てるうえでの参考にしてください。
目次
- マンション購入で後悔する人は多い
- 周辺環境で失敗して後悔
- 物件選びに失敗して後悔
- 資金計画に失敗して後悔
- 新築マンション購入に多い後悔
- 中古マンション購入に多い後悔
- 神戸・芦屋(六甲アイランド)の高級賃貸THE ENTENTE(ジ・アンタンテ)に住むのもおすすめ
- 高級賃貸THE ENTENTE(ジ・アンタンテ)なら後悔する心配は不要!
マンション購入で後悔する人は多い
高額な買い物であるマンション購入ですが、意外にも失敗して後悔する人は少なくありません。準備不足、確認不足が原因で、周辺環境や物件選び、資金計画などの面で失敗する人が多くみられます。
確認不足が後悔の原因に
マンション購入で後悔する人の多くは、確認不足が原因で、理想通りの物件購入ができなかったケースが多いです。
- マンション購入でありがちな後悔の例
- 他の物件ともっと比較して決めればよかった
- 完成した物件を見てから購入を決めればよかった
- 上下階や隣人を見ておけばよかった
- 購入後の支払いやコストの計画を立てておくべきだった
- 物件自体だけでなく周辺環境も見ておけばよかった
マンションの購入検討者のほとんどは、それぞれ入念に計画を立てて、比較・検討をしています。それでも確認不足による後悔が生じてしまうのは、そもそもほとんどの人がマンション購入に慣れていないためです。
高額なマンションの購入は、多くの人にとって一生に一度あるかないか。そのため、留意すべきポイント、慎重に判断すべきポイントがわからないまま準備を進めてしまうため、購入後に後悔が生じてしまいがちなのです。ぜひこの記事でよくある失敗や後悔をみて、注意点をおさえておきましょう。
マンション購入で後悔するポイント
マンション購入に失敗して後悔するポイントは、大きく次の3つに分類されます。
- 周辺環境で失敗
- 物件選びに失敗
- 資金計画に失敗
マンション購入の際には、物件自体のチェックは入念におこなっても、周辺環境を見落としてしまいがち。周辺環境の利便性や治安、住民トラブルなどの周辺環境のチェックまで気が回らず、後悔してしまうケースが多いのです。
もちろん、間取りが狭かった、自分の生活スタイルに合ってなかったなど、物件自体に後悔を感じている人もいます。新築の人気物件では、実物が完成する前に購入を決断しなければならない物件も多く、当初イメージと購入後に見た実物との差異が後悔の元となる場合もあります。
住宅ローンを含めた住居費が高い、税金やローン金利負担などが想定より多くなるなどの資金面が後悔の原因となる人も。中にはリフォーム費用など購入から年数が経って生じるコストが原因となる人もいます。余裕のある堅実な資金計画を立てることが大切です。
周辺環境で失敗して後悔
ここからはよくある失敗・後悔の事例について詳しく紹介していきます。まずは、周辺環境の失敗です。
立地や周辺住民との関係性、住環境や治安など、マンション購入において周辺環境で注意すべき点は多数あります。過去にマンションを購入した人の周辺環境に関する後悔をみていきましょう。
立地が不便
立地が不便なマンションは日常生活において様々な制約やストレスを感じます。交通手段へのアクセスが不便な場所にマンションが位置していると、通勤や買い物などさまざまな活動が不便になります。
駅までの距離や公共交通機関のチェックを事前にしていても、利用してみると意外と駅まで遠くてつらい、バスの渋滞が多く使いづらいなど、住んでから後悔を感じる人は少なくありません。
また、公共設備・商業施設の不足が後悔の元となることも。スーパーマーケットやコンビニエンスストア、病院、学校などが遠いと、いくらマンションが優れていても生活しづらいと感じるでしょう。
その点ではグレードの高いマンションを選べば、必然的に好立地な物件が多くなります。こちらの記事で紹介するような高級マンションを探してみるのも一案です。
日本の首都圏・関西の高級マンションランキング!間取りやサービスの特徴を紹介
周辺や住民とのトラブル
マンション周辺や隣人との関係悪化が後悔の原因となることもあります。マンション内の上下階・隣人とのトラブルが快適な生活を阻害する要因となる人は少なくありません。騒音問題、ゴミの不法投棄、駐車場の問題、ペットの飼育ルールの違反などさまざまなトラブル要因が懸念されます。
また、マンション外でも町内会や小中学校など地域とのつながりの中で、独自の決まりや慣例を嫌気したり、逆にルールに従わない他人とトラブルになったりといったリスクが考えられます。
周辺や住民とのトラブルのリスクは、住む前にはわからない部分が多い一方で、マンションの規約や規則の特性や町内会や学区の慣行・ルールなどを通じて、ある程度は事前に確認可能です。事前に把握できる部分はみておいて、後悔するリスクを少なくしておきましょう。
夜道が暗くて不安
周辺環境の安全性は、住む上で非常に重要な要素です。特に夜間に外出する場合、暗い夜道や不十分な照明が不安を引き起こす可能性があります。しかし、マンションの下見などは多くの場合日中に行うため「下見はしたけど夜の状況を確認しないまま購入した」という人が多いのです。
その結果、街灯が不十分、商業施設や民家があまりに少ないなどの理由で、夜間の帰宅や外出に不安を感じるケースがしばしばみられます。
特に働く女性がいると、必然的に夜間に周辺を出歩く機会も多くなるため、購入後に後悔することも。購入前には夜間にも周辺環境を下見して、安全な地域の物件を選びましょう。
幹線道路や線路沿いで騒音がひどい
マンションが幹線道路や鉄道の線路沿いに位置していると、騒音が住む上での悩みの種となりがちです。騒音のリスクについては、購入時に不動産会社に充分確認するとともに、下見で騒音の度合いを確認しておきましょう。
また、周辺の交通網が過密になる時間帯を把握しておき、騒音が厳しくなるリスクのある時間帯も確かめておいてください。あまりに夜中まで往来が多い路線・道路沿いの物件は、音に敏感な人は避けた方が良い可能性もあります。
防音性性能や窓の二重窓など、建物に騒音を抑える機能があるかもみておくとよいでしょう。開発業者が騒音に対して積極的な対策を行っているマンションであれば、あとで後悔するリスクは低下します。
災害リスクが高い
地震、洪水、台風などの自然災害や火災などの人災リスクが高い地域の物件を購入して、後になって不安を感じる人もいます。
災害によって建物が破損したり、インフラが破壊されて長期間住めなくなったりすると、長期間日常生活に戻れない場合も考えられます。災害は頻繁に起こるものではない分、年数が経過してから被災して後悔する人も少なくありません。
まず、ハザードマップなどを確認して、自分が購入を考えている地域の災害リスクをおさえておきましょう。可能な限りリスクの低い地域の物件を選ぶのが有効です。ただし、災害の多い日本では、都市部で災害リスクが全くない地域はなかなか見つかりません。
被災リスクを完全にゼロにするのは難しいと理解したうえで、耐震性能や防火性能、水害発生時の備えなど、その地域の被災リスクに見合った対策が取れているか見ておくことも大切です。
物件選びに失敗して後悔
周辺環境だけでなく、マンションの物件それ自体もしばしば後悔の原因となります。
購入後は日々の生活の多くの時間をマンションの中で過ごすことになるため、物件の特性に納得できなければ、長きに渡りストレスを抱えながら生活することに。そのような事態に陥らないよう、物件自体の特性・魅力も吟味して購入を決めましょう。
間取りや設備が不便
間取りや設備はしばしば購入後の不満や後悔の元となる要素です。リビングや各部屋が狭い、台所・洗面所などの水回りの配置が悪く移動しづらい、収納が少ない・使い勝手が悪いといったように、居室内の間取りや設備に対して後悔する人は少なくありません。
また、居室外についても、駐車場と居室の移動が不便、エレベーターのキャパシティが不足していて移動に時間がかかる、宅配ボックスが足りないなど基本的な構造や設備の不備を感じる場合もあります。
周辺環境だけでなく、マンション自体の性能にも着目して物件選びを行うことが大切です。
ただし、自分が理想とする全ての機能を備えた物件を手に入れるのは容易ではありません。自分や家族の現在、将来の生活を振り返った上で、求める特性や機能に優先順位をつけて、より多くの希望を叶える物件を探していきましょう。
リモートワークに不向き
一昔前のように、会社員はオフィス出社が前提という時代ではなくなり、リモートワークを行う人が増えました。
見落としがちなのは、高校〜大学生など子供が大きくなると、これらの教育施設でもリモートワークが実施される可能性があることです。
リモートワークを行う家族の人数を正確に見積らなかったために、リモートワークを行う際に不便を感じるケースはしばしばみられます。リモートワークに配慮した作業スペースがないため、仕事がしづらい、スペースはあるが家族構成に対して足りないといった点が後悔の元となるのです。
購入する瞬間はオフィス出社でも、将来何らかの形でリモートワークが実施される局面が来る可能性もあります。家族のうちリモートワークを行う可能性のある人を洗い出した上で、全員の作業スペースを確保できる物件を探すことが大切です。
眺望が変わって期待外れに
眺望を重視して物件選びを行う人は注意が必要です。都市部であれば眺望というのは多かれ少なかれ時代とともに移り変わるものなので、購入した時点の景色を維持できる保証は誰もできません。
特にタワーマンションの上部階は都会の景色を一望できることを付加価値の一つとしているケースがしばしばみられますが、周囲に同程度の高層ビルが建ってしまい、視界が遮られる恐れもあります。
マンションの窓が陸地側にある以上は、将来眺望が大きく変わるリスクをゼロにするのは困難でしょう。海沿いや広い川沿いの物件なら、相対的に眺望を維持できる可能性が高いと言えますが、水害リスクなど別のリスク要因に配慮する必要があります。
眺望はマンション外の環境変化の影響を受ける要素なので、いつまでも理想の状態を維持することが困難な場合が多いと言えます。眺望だけに過度に拘らず、実用性や利便性、内装デザインなど他の部分にも魅力を感じる物件を選ぶのも一つの考え方です。
共用設備が使いづらい
特にグレードの高いマンションとなると、共用設備が充実している傾向にありますが、こうした設備やサービスの使いづらさが後悔を生み出す場合もあります。
しばしばみられるのは「そもそも共用設備を使わない」という後悔です。豪勢なラウンジやパーティールーム、シアタールームなどさまざまな施設が併設されている高級マンションがしばしばみられますが「パーティなんて開かないし、映像作品を見るなら家で充分」という人も。共用設備は住民の購入費用や管理費で成り立っているため、後々無駄な費用を払っている印象を持ってしまいがちです。
また、フィットネスジムなどは相対的に人気の設備ですが「使いづらい」と感じる場合も。ジムの場合は住民間で独自のコミュニティが形成されて、コミュニティ外の人が使いづらいなどのリスクが想定されます。
住居を変えたからといって、生活スタイルは簡単には変えられません。マンション購入前の生活スタイルを踏まえて必要な設備を洗い出したうえで、条件を満たす物件を選びましょう。また住民間の独自のコミュニティ形成などの要因で、かえって使いづらくなるリスクも念頭においておくことが大切です。
家族構成の変化を加味していなかった
長い人生においては、共に暮らす家族構成が変化する要素は多数あります。例えば、現在独身であれば、まず結婚して2人暮らしとなり、その後子供を持って家族が増えていく可能性があるでしょう。
子供の人数が途中で増える可能性もある一方で、いずれは子供が巣立ってまた同居家族が減少することも考えられます。
見落としがちなところでは、歳を取って一人暮らしに不便を感じる親が、介護も兼ねて同居する場合なども想定されます。購入時点では問題なさそうに見えたマンションが、家族構成が変わることで一気に不便になり、後悔する人もしばしばみられます。
今だけでなく将来の家族構成も想定して物件選びを行うことが大切です。現代では家族構成の変化に合わせて、間取りを調整できる物件も増えてきています。
独身用マンションを購入する場合など、間取り調整だけで対処できない可能性が想定される人は、将来マンションを売却する可能性も念頭に、売却しやすい物件を選ぶことも大切です。
資金計画に失敗して後悔
資金のやりくりに失敗して後悔する人もいます。ローン負担が重すぎて苦労する人の他、購入後に発生する諸費用や税金、年数が経過した後に発生する修繕費用などに苦慮する人も少なくありません。
ローン返済が厳しい
ローンの支払額は、おおよその金額については、購入時点で銀行と調整する中で明らかになるはず。しかし、年収に対するローンの上限額は、多くの場合、その年収帯で無理なく返済できる額よりも高めに設定されています。
そのため、購入後に節約などをしてやりくりすることを前提に、無理な金額の借り入れを行なって、後々になって支払いに苦慮する人は少なくありません。また、変動金利でローンを借りた結果、将来金利が上昇して想定より支払額が増大するといったケースも考えられます。
元々は問題のない返済額だったものの、自身の仕事がうまくいかず年収が下がったり、教育費など別の出費が当初より嵩んだ結果、家計の維持が困難になったりするなど、さまざまなパターンで資金計画に失敗するリスクがあります。
少々の環境変化があっても耐えられる余裕を持った借入額に抑えることが大切です。そのほか、万が一の時に売却しやすいよう、都市部の好立地帯など、資産価値を維持しやすい物件を購入するのも有効な対策です。
諸費用の支払いに苦慮
分譲マンションではマンション自体の購入費用以外にも付帯費用が発生するケースが少なくありません。例えば、次のような費用が毎月発生する場合があります。
管理費
主に共用部分や物件全体のセキュリティなどに関する維持費用、照明の交換など定期的に発生する設備の更新費用などに充てられます。共用設備が充実していれば高くなりやすく、物件数が多いと1区画あたりの費用は安くなる傾向に。費用の目安としては1〜2万円程度です。
修繕積立金
将来の共用部分や物件の構造全体の大規模な修繕費用に充てるために、日頃から修繕金を積み立てる仕組みとなっている物件が多いです。こちらも1万円前後が一つの目安です。
なお、将来施工コストが上がった場合や想定外に劣化が進んでいた場合などには修繕費用が高くつき、追加の費用徴収を迫られるリスクもあります。
駐車場使用料
駐車場を使用する人は駐車場の使用料がかかります。ただし、自動車移動がほぼ前提となるような地方では極めて安いもしくは無料の場合も。逆に都市部などでは毎月数万円の使用料が発生する物件もあります。
解体積立金
借地にマンションが建っている場合は、将来の解体費用を積み立てておくため、解体積立金が発生する場合があります。
費用は借地の年数、物件の規模、戸数などによって変わってきますが、一坪あたり数万円はかかるため、100万円単位の金額を積み立てる必要があります。月々にすれば1万円前後で収まるケースが多いでしょう。
固定資産税の負担を加味していなかった
マンションの区画を所有していると、その区画に対する固定資産税と都市計画税が発生します。安い物件で年間数万円、都市部の高地価・高付加価値な物件ともなると、年間数十万円の税負担となる物件も珍しくありません。
しばしばローン費用と賃貸物件の家賃を比較して検討する人がいますが、賃貸なら固定資産税が発生しないため、もしローンの月額支払額と家賃が同額なら、年間の負担で考えたときには賃貸の方が軽く済む可能性が高いでしょう。
リフォームや修繕負担
分譲マンションは、所有する区画については自分でリフォームや修繕を行なって居住性を維持しなければなりません。リフォームや修繕費用は水回りの小規模なものでも数万円、壁紙やフローリング、間取りの調整など大規模なものになると数十万円以上かかることもあります。
長年住めば住むほどリフォームの箇所は増えていくため、住んでいる期間全体のリフォーム・修繕費用はかなりの金額に上ります。これらの費用を加味していなかったため、後々になってマンション購入を後悔する人も少なくありません。
新築マンション購入に多い後悔
続いては、ここまでで紹介しきれなかった「後悔しがちなポイント」について新築と中古に分けて紹介します。自分が検討している物件のタイプを踏まえて、それぞれ参考にしてみてください。
実物を見ないまま購入せざるをえなかった
本来は、新築とはいえ下見をした上で、実際の内装や共用部分に納得して購入するのが理想です。
しかし、特に都心部の高級マンションなどの人気物件では抽選が加熱するため、実物が竣工する前に購入を決定しなければいけない場合が多くみられます。
そうすると、物件の内外装や設備や、不動産会社のイメージ画像や説明のみでしか確認できないため、購入していざ住んでみるとイメージと違ったり、思わぬ不便なポイントが見つかったりして後悔する人もいます。
割高な買い物になった
都市部の新築物件は人気化しやすいため、強気な価格設定となる場合があります。新築に固執して物件選びを行った結果、購入後に高いクオリティで割安な物件が見つかって、割高なマンションを購入したことに後悔する場合もあります。
新築・中古にさほどこだわらない場合には、似たようなクオリティの中古物件とも比較検討のうえで最適な物件を選ぶようにしましょう。
「新築がよい」と考えている人も、全く中古物件を見ずに新築に飛びつくのは早計です。中古物件で思わぬ優良物件がないか念の為リサーチのうえ、最終判断してください。
価格が下がり売却しづらい
割高な物件購入に付随して、新築は購入後に価格が下がりやすいというのも、後悔を生むポイントです。割高な価格は購入後には中古市場と平準化されるため、売却損が出る、もしくは残債を処分しきれず売却できないなどのリスクが高いといえます。
新築は需要が集まりやすく、割高な価格設定となるリスクがあることを理解して購入を検討しましょう。
中古マンション購入に多い後悔
中古購入についても、マンション購入における失敗や後悔をする人は少なくありません。下見だけでは気づけなかった古さが気になったり、引っ越しを急いでリフォームする前に住み始めてしまったこと、住宅ローン減税が使えないなどのポイントがしばしば後悔の元となりがちです。
住んでみると古さが目立つ
「新築同然」「リノベーション済み」など、中古物件でも高品質であることをアピールして販売する物件は多く見られます。こうした文句に飛びついて中古マンションを購入したものの、住んでみるとやっぱり古さが目立って後悔するケースも少なくありません。
下見の時には感じなかった劣化に住み始めて気づいてしまった、使い始めてみるとキッチンや水回り設備、間取りや収納のつくりが古く機能性に劣るといった場合が考えられます。また、居室内は問題なくとも、共用部分やエントランスに古さを感じる、といったケースも考えられます。
リフォームをせずに引っ越してしまった
中古物件を購入したときの後悔を少しでも緩和するうえでは、購入後にリフォームを終えてから住む、というのが一つの対策となります。しかし、高額なリフォーム費用を嫌気したり、早く住みたいと考えたりといった理由で、多くの人がリフォームせずに住み始めてしまいます。
住み始めてから改善したいポイントが目についても、住みながらではできるリフォーム内容に制限が出ることも。「住む前にリフォームすればよかった」と後悔する人は少なくありません。
住宅ローン減税が使えない
住宅ローン減税は、要件を満たせば中古物件でも適用できます。しかし近年建設された物件はファミリー向け物件であれば、多くが住宅ローン減税の要件に適合するよう建設されている一方で、古い物件はそもそも建設当時に住宅ローン減税がなかったため、要件に適合していないリスクがあります。
特に留意すべきは「総床面積が50㎡以上の家屋」という条件。古い物件でコンパクトな物件では、同条件をクリアしていない物件が想定されます。
また、「築年数20年(マンションなどの耐火建築物は25年)以下であること。そうでないときは耐震性能証明が必要」という要件にも注意しましょう。購入前に耐震性能を証明できるかは、不動産会社などを通じて確認のうえ購入を検討してください。
住宅ローン減税は、購入価格によっては税負担に数百万円の差が出るものなので、適用を考えている人は、注意深く物件選びを行いましょう。
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